朝起きて、コーヒーを飲むという方は多いと思います。
自販機やコンビニで買う人もいれば、豆から挽いて飲む人、インスタントで飲む人など楽しみ方は人それぞれだと思います。
私自身も朝は必ずコーヒーを飲んでいます。
インスタントでお湯に溶かして飲んでいますが、どうしてもコーヒーのかすが出てしまいます。
そのまま捨てていますが、もしこれがその他の方法で有効活用出来れば一石二鳥なのではないでしょうか
今回は、除草剤と虫除けの2点の観点から、コーヒーかすが有効なのか、どうしたら作れるのかを説明したいと思います。
コーヒーかすで除草剤を作る方法
コーヒーで除草剤を行う為には、かすを乾燥させる必要があります。
乾燥させる為には複数ありますが、今回は3つの方法を紹介します。
自然乾燥させる
一番簡単な方法は自然乾燥で乾燥させる方法です。
やり方は以下の通り。
② コーヒーかすを薄く広げる
③ 乾燥するまで放置する
とてもシンプルで簡単な方法です。
空気が乾燥している冬場などはこの方法がお勧めです。
屋外で乾燥させる場合は風で新聞紙が飛ばされない様に注意する必要があります。
室内の場合は、飛ばされる心配はありませんが、コーヒーの乾くスピードが遅くなるデメリットがあります。
フライパンで乾燥させる
上記の自然乾燥は非常に時間がかかり手間もかかります。
そんな時間を待てないと言う人はフライパンを使った乾燥方法がお勧めです。
方法は以下の通り。
② 弱火でじっくり炒める
③ 粗熱が取れるまで待つ(かき混ぜると冷めるのが早い)
コーヒー5杯分のかすをフライパンで乾燥させるなら作業時間は5分ほどです。
焦げつきやすいので、弱火でじっくりと煎ることが重要です。
火加減に注意する必要があるので上記の自然乾燥みたいに放置することが出来ないのがデメリットとなります。
電子レンジで乾燥させる
方法は以下の通りです。
② コーヒーかすを取り出して全体をよくかき混ぜる
③ 30秒ほど加熱する
④ ②と同じ様に取り出して全体をよくかき混ぜる
⑤ ③と同様に加熱する
⑥ 粗熱が取れるまで待つ
簡単な作業で素早くできる方法だと思います。
しかしデメリットとしては、この方法で加熱出来るのはコーヒー2杯分までなので、大量にある場合には適していません。
大量にある場合は上記で説明したフライパンを使用する方法を試してください。
この方法はメリットとして、コーヒーカスが電子レンジ内を脱臭してくれるという効果もあります。
自分の取り掛かれる時間やコーヒーかすを作りたい量に合わせて方法を選んで見てください。
いずれの方法で乾燥させたコーヒーかすは土に撒きます。
その手順は以下の通りです。
② コーヒーかすを均等に撒く
③ 手で固まったコーヒーかすを広げる
注意点としては、十分に乾燥させていないコーヒーかすを撒くと、カビが生える原因にもなりますので、しっかりと乾燥させたコーヒーかすを撒きましょう。
コーヒーかすで作った除草の効果は?芝生への影響は?
では次にその作ったコーヒーかすの効果や芝生等への影響についてお話ししたいと思います。
効果ですが、期間としては半年から1年程度です。
除草効果を保ち続ける為には、最低でも年に一度はコーヒーかすを作って継続的に撒き続ける必要があります。
もし撒き続けていかなかった場合、除草効果の切れたコーヒーかすは肥料となってしまい、雑草を増殖させる原因となってしまうので注意しましょう。
またコーヒーかすの量も大事です。
あるコーヒーメーカーの研究結果によると、1㎡に対して除草効果を得るのに必要なコーヒーかすの量は約10Kg程度。
この量を撒くと植物の成長が10分の1程度まで抑えられるとのことです。
大量のコーヒー消費量がある場合なら簡単かも知れませんが、一般家庭では容易とは言えない量です。
一気にその量を撒くのは難しいので、少しづつ飲んで、乾燥させて撒いていく方法が現実的な方法と言えます。
周りへの影響ですが、バジルやハーブの周りには撒くことはお勧め出来ません。
バジルやハーブは雑草の仲間です。
なのでコーヒーかすを撒くことで、枯れる可能性があるので注意が必要です。
また香草にも注意が必要です。
コーヒーかすの香りが強いため、もし撒いた近くに良い香りのする花があると香りが損なわれてしまう可能性があるので、この点も注意が必要です。
では実際的な効果はどの様な物なのでしょうか。
コーヒーかす自体には雑草の葉茎に散布しても枯らす効果はありません。
なので、雑草が生い茂った場所での効果はあまり無いと思われます。
しかしコーヒーかすには、直接土壌に撒くと他の未分解の有機物と同様に窒素の急速な有機化が起こる性質があり、窒素飢餓をもたらして、植物の成長を阻害する効果があります。
実際の例として、小松菜の土の上にコーヒーかすを散布したところ、発芽には影響はなかったが、生育には不良になったという例もあります。
また、コーヒー豆には大量のポリフェノール物質とカフェインが含まれているのは有名ですが、その物質がコーヒーかすにも微量ながら残っています。
そのポリフェノール物質とカフェイン物質の成分は生育阻害を起こす可能性があるので、雑草の生育の抑制に効果があると科学的にもわかります。
しかし効果は永続的には機能しません。
年に一度程度の頻度で交換しなければ、栄養分となってしまい、また雑草が増える結果となりますので注意しましょう。
コーヒーかすで虫除けも作れる?作り方を紹介
では最後にコーヒーかすでの他の利用方法についても紹介したいと思います。
それは虫除けです。
調べてみると、猫や蚊、なめくじ、人によってはゴキブリにも効果があったと言う人もいます。
但しあくまでも個人的な結果であり、ゴキブリに関してはコーヒーの匂いで誘因されることもあるらしいので、絶対とは言えません。
では作り方ですが、作り方は先ほどのコーヒーかすを作るときと同様に乾燥させてコーヒーかすを作ります。
それを除草剤の時と同様に土に撒く方法が1つあります。
これだと除草剤の効果と虫除けの効果が得られるので一石二鳥ではないでしょうか。
また乾燥させたコーヒーかすを通気性の良い袋等に入れて玄関や外の塀などに置くことによって匂いで忌避剤として使用する方法もあります。
但しこれは猫の忌避剤として有効なのですが、袋を破られてコーヒーかすが散らばる可能性もありますので、要注意です。
またその他の方法として、乾燥させたコーヒーかすを皿に入れて、それを火で燃やして、煙で忌避剤となる方法もあります。
この方法は蚊に有効となりますが、火を扱うため取り扱いには注意が必要です。
あくまでも、忌避剤としての使用ですので決して殺虫性はありません。
また外に置く為雨や風の影響を受けやすいので、効果もそれほど長くは続かないと思われます。
除草剤より頻度の高い交換が必要になってきます。
まとめ
以上で、コーヒーかすの使用方法2パターン紹介しました。
除草剤としてや虫の忌避剤としての効果はありますが、その為にはよく乾燥させる必要があります。
また使用量も十分に効果が得られる為には大量のコーヒーかすが必要となりますので、少しづつ乾燥させ撒いたり置いたりして使用することをお勧めします。
元々はコーヒーを楽しんで飲み終わったら捨てるものですが、少し工夫を凝らせば色々な活用方法があります。
環境問題やごみ問題の多い日本にとっては良いリサイクルの一つになるかもしれません。
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