2025年も青森県弘前市で開催される「弘前花火大会」。例年多くの観光客で賑わう人気イベントですが、「人混みを避けてゆっくり花火を楽しみたい」という方も多いはず。
この記事では、地元民だからこそ知っている本当の穴場スポットを5つ厳選してご紹介します。混雑を避けて、絶景の花火を堪能したい方は必見です!
弘前公園は花火と歴史のコラボが楽しめる定番スポット
桜の名所が花火スポットに変身!
弘前公園といえば、春には全国的にも有名な桜の名所として知られています。でも実は、夏の花火シーズンにも負けない魅力があるんです。公園内には広いスペースがたくさんあり、視界を遮るものが少ないため、打ち上げられる花火がとてもよく見えます。特に、弘前城周辺の堀沿いや、中央広場付近は人気のスポット。桜の季節とはまた違った「夜の弘前城と花火」の幻想的な風景が広がり、まるで映画のワンシーンのようです。
花火と一緒に歴史ある弘前城を眺められるなんて、ちょっと贅沢な気分になりますよね。さらに、場所取りのために早めに到着しても、公園内を散歩したり、軽食を楽しんだりできるので、待ち時間も退屈しません。ただし人気スポットなので、人が多くなる前に行くのがおすすめ。午後4時〜5時頃には、場所取りを始める人も出てくるので、その前に入っておくと安心です。
この場所のいいところは、昼間は観光、夜は花火と、一日中楽しめるところ。遠方から訪れる人にもぜひ一度は体験してほしいスポットです。
混雑を避ける裏ワザルートとは?
弘前公園は花火大会のとき、多くの人でにぎわいます。そのため、正面入口から入ろうとすると、人混みに巻き込まれてしまうことも。そんなときに使えるのが「裏ワザルート」です。公園には複数の入口があり、西側や北側の小道から入ると、比較的空いていてスムーズに移動できます。特におすすめなのは「追手門」ではなく、「東門」や「亀甲門」側からのルート。こちらのほうが人が少なく、ゆったり歩けます。
また、公園周辺には一方通行の道や交通規制がかかることがあるため、車で行くなら事前に駐車場の位置を確認しておきましょう。徒歩で行くなら、JR弘前駅から徒歩20分ほどなので、駅から公園まではのんびり散歩がてら向かうのもおすすめです。途中にはカフェやお土産屋さんもあるので、ちょっと寄り道しながら楽しめます。
穴場スポットを狙うなら、公園の北東側にある「鷹丘橋(たかおかばし)」周辺もチェックしてみてください。ここは比較的空いていて、ゆっくり花火を楽しめる知る人ぞ知るスポットです。
夜の弘前城が幻想的な理由
夜になると、弘前公園の魅力はさらに増します。ライトアップされた弘前城のシルエットが暗闇の中に浮かび上がり、そこに色とりどりの花火が重なる瞬間はまさに絶景。お城の白い壁が花火の光をやさしく反射し、昼間とはまったく違う幻想的な空間が広がります。歴史ある建物と近代的な花火のコントラストが、美しい和の世界を作り出すのです。
この「歴史と花火の融合」を体験できるのは、弘前ならではの魅力。カメラ好きの方にも大人気で、三脚を立てて撮影している人も多く見かけます。写真を撮るなら、事前に場所の下見をして、ベストアングルを探しておくのがポイント。特に、堀に映る花火とお城のリフレクションは、見る人の心をつかんで離しません。
静かな夜に、遠くから聞こえる太鼓の音とともに打ち上がる花火。そしてその背景に浮かぶ弘前城――そんな贅沢なひとときを、ぜひ味わってみてください。
志賀坊森林公園:大パノラマで見る花火の絶景
標高差がもたらすベストビュー
志賀坊森林公園は、弘前市街から少し離れた高台に位置する自然豊かなスポットです。この場所の最大の魅力は、標高差を活かした「大パノラマの景色」。市街地が一望でき、その向こうに打ち上がる花火を眺めることができるんです。まるで空のキャンバスに絵を描くような花火の姿を、見下ろすような形で楽しめるため、迫力もひとしお。
街の明かりと遠くに広がる夜空、そして鮮やかに咲く花火のコントラストがとても美しく、ロマンチックな雰囲気に包まれます。高台ということもあり、人混みも比較的少なく、ゆっくりと自分のペースで花火を楽しめるのがポイント。混雑が苦手な人や、カップルで静かに過ごしたい人にもぴったりのスポットです。
また、風がよく通る場所なので、夏でも少しひんやりとした空気が心地よく、長時間の鑑賞にも向いています。上着を一枚持っていくと安心ですよ。
駐車場はある?アクセス方法を解説
志賀坊森林公園へのアクセスは、車が便利です。弘前市街地からは車で約20〜30分ほど。道中は田園風景が広がり、のんびりとしたドライブも楽しめます。公園内には無料の駐車場があり、花火大会の日でも比較的空いていることが多いです。ただし、台数に限りがあるため、夕方前には到着するようにしましょう。
公共交通機関を利用する場合は少し難易度が上がります。最寄りのバス停からは距離があるため、駅からタクシーを使うのも一つの手です。数人で乗り合わせればコストも抑えられるので、友人や家族と行くならタクシー移動が便利かもしれません。
夜は帰り道が暗くなるため、懐中電灯やスマホのライトも忘れずに。自然の中にある公園なので、足元には注意して移動してくださいね。虫除けスプレーや敷物もあると快適です。
昼はピクニック、夜は花火が鉄板プラン
志賀坊森林公園は、花火だけでなく昼間の過ごし方も魅力的。広い芝生や木陰があるので、昼からピクニックを楽しむのがおすすめです。お弁当や飲み物を持ち込んで、自然の中でのんびり過ごす時間はとても癒されます。子どもたちは虫取りや探検を楽しんだり、大人はベンチでゆっくり読書したりと、思い思いの時間が流れます。
そして夕方になると、空の色がだんだんと変わり始め、花火大会に向けてのワクワク感が高まってきます。木々の間から見える夕焼けも美しく、カメラに収めたくなる景色です。そのまま夜になると、広い空に大きく広がる花火が始まり、昼から夜への自然の移ろいとともに花火を楽しめる、贅沢な時間を味わえます。
家族でのんびり過ごすもよし、カップルで特別な一日を演出するもよし。志賀坊森林公園は、昼から夜まで一日中楽しめる“穴場中の穴場”なんです。
りんご公園:家族連れにも人気のほのぼのスポット
広い芝生エリアでのんびり花火鑑賞
弘前市の名産品といえば、やっぱり「りんご」。その魅力がギュッと詰まった場所が「りんご公園」です。この公園は市街地から少し離れた丘の上に位置しており、周囲は一面りんご畑という癒しの空間。そこにある広々とした芝生エリアが、実は花火大会の“穴場スポット”として人気なんです。
りんご公園のいいところは、なんといってもその開放感。芝生にシートを広げて寝転んだまま、真上に打ちあがる花火をゆったり鑑賞できます。空が広く、視界を遮るものがないので、遠くで上がる花火でもしっかりと見ることができます。家族連れなら、お弁当を持って夕方からピクニック気分で訪れるのが鉄板スタイル。花火が始まるまでの時間も、子どもたちは芝生で走り回って遊べるので、飽きる心配もありません。
また、公園内には屋根付きの東屋もあるので、ちょっとした雨のときでも安心。暑い日には木陰で涼むこともでき、快適に過ごせる環境が整っています。混雑を避けたいけれど、家族でしっかり花火を楽しみたいという方には、りんご公園が本当におすすめです。
子どもが楽しめる施設が充実!
りんご公園はただの観光施設ではなく、子どもたちにとっては遊びの宝庫でもあります。まず注目したいのが、公園内にある「りんごの家」。ここでは、りんごジュースの試飲やりんごグッズの販売、地域の特産品が並ぶ売店などがあり、ちょっとしたショッピングも楽しめます。中でも「りんごソフトクリーム」は、訪れた人の多くがリピートする人気商品。子どもも大人もニコニコです。
また、公園内には「りんごの収穫体験」も時期によって開催されていて、夏の終わりから秋にかけては、自分でりんごをもいで楽しむこともできます(花火大会の時期には終了していることもあります)。さらに、子どもたちが走り回れる芝生や、小さな遊具もあり、安全に遊ばせることができるのも親にとって嬉しいポイントです。
花火大会というと、どうしても「じっと見ていなければならない」イメージがありますが、りんご公園ならその前後も思いっきり楽しめるので、子どもにとっても一日が特別な思い出になるはず。親子で一緒に楽しめる“体験型花火観覧スポット”として、かなり優秀な場所です。
カップルにもおすすめの理由とは?
一見するとファミリー向けのりんご公園ですが、実はカップルにもおすすめのロマンチックなスポットでもあります。まず、景色がとにかくきれい。りんご畑の先に広がる夕焼け、そして少しずつ暗くなっていく空に花火が打ち上がる様子は、言葉にできないほどの美しさです。芝生に並んで座り、肩を寄せ合って花火を見上げる時間は、ふたりだけの特別な記憶になるでしょう。
また、人混みが少ない分、落ち着いて過ごせるのも魅力のひとつ。周囲の音もそこまで大きくなく、打ち上げ花火の音が心地よく響くので、静かな場所で語らいながら花火を楽しみたいというカップルにはぴったりです。写真を撮るにも絶好のロケーションが多く、日中はりんご畑を背景にしたツーショット、夜は花火を背景にしたロマンチックな写真が撮れます。
帰りには「りんごの家」でお土産を選んだり、近くのカフェで一息ついたりするのも素敵なプラン。弘前の自然に包まれながら、心に残るデートを演出できる、知る人ぞ知る穴場スポットです。
イオンタウン弘前樋ノ口:ショッピングと花火の贅沢時間
花火前の買い物とごはんが便利すぎる
花火大会といえば、夕方頃から出かけて夜まで過ごすイベント。そんなときに「どこでごはんを食べよう?」「時間までどう過ごそう?」と悩む人も多いはず。そんなあなたにおすすめなのが、「イオンタウン弘前樋ノ口」。実はここ、花火が見える“超便利な穴場スポット”なんです。
イオンタウン内にはスーパーはもちろん、フードコートやレストラン、カフェなど、食事スポットが充実。ファストフードから地元グルメまで選べるので、花火が始まる前にお腹を満たすには最適です。また、涼しい店内でのんびりと時間を過ごせるので、暑さや天候を気にせず快適に待つことができます。
「待ち時間が退屈…」ということもなく、ショッピングやウィンドウショッピングを楽しんでいるうちに、あっという間に花火の時間に。子ども向けのショップも多いので、家族連れでも飽きることがありません。花火観覧+ショッピングの二重で楽しめるスポットとして、かなり穴場です。
駐車場からの見晴らしは意外な穴場
イオンタウン弘前樋ノ口が注目される理由のひとつが、「駐車場から花火が見える」という点です。広くて開けた立体駐車場の屋上や、周囲の空き地からは、打ち上がる花火をしっかり確認できます。特に屋上駐車場は視界が広いため、車を降りてすぐに観覧できるのが最大の魅力。
また、車の中からエアコンをきかせたまま花火を鑑賞することも可能なので、小さな子どもや高齢の方がいる場合にも安心。トイレもすぐ近くにあるので、何かと不安の多い花火観覧にはピッタリです。場所取りの必要がほとんどないのも大きなメリット。
ただし、人気の穴場として知られてきているため、屋上駐車場は早めに満車になる可能性も。花火開始の1〜2時間前には現地に到着しておくと、安心して場所を確保できます。イオンタウンでお買い物をしてから、そのまま花火へというスマートな流れを楽しめるのが、このスポットの醍醐味です。
トイレや休憩所も完備で安心
花火大会での心配事といえば、「トイレが混んでる」「休憩できる場所がない」といったことですよね。でもイオンタウン弘前樋ノ口なら、そんな心配も無用。清潔なトイレが複数あり、フードコートや共用スペースで涼しく快適に過ごせます。小さな子ども連れや高齢者にとっては、この「安心感」はとても大切なポイント。
また、花火が始まるまでの時間にちょっと休みたいときも、ソファやベンチが設置されているので、座って待つことができます。これは屋外の観覧スポットにはない魅力です。さらに、食料や飲み物がすぐ手に入るので、忘れ物をしても安心。急な雨が降ってきても、すぐに店内に避難できるのも大きな強み。
イオンのような複合施設で花火を楽しめるというのは、一見“邪道”に見えるかもしれませんが、実はとても理にかなった過ごし方なんです。とくに小さな子どもがいる家庭や、混雑が苦手な人には、快適さと利便性を兼ね備えた理想的な花火観覧スポットといえるでしょう。
禅林街周辺:静寂の中で見る幻想的な花火
お寺と花火の不思議なコラボレーション
弘前市の中でも、歴史と落ち着きが漂う「禅林街」。このエリアには33ものお寺が立ち並び、まるでタイムスリップしたかのような静寂に包まれています。そんな場所で花火を見る――ちょっと意外に思えるかもしれませんが、実はここも知る人ぞ知る穴場なんです。
禅林街からは、花火の打ち上げ場所からはやや距離があるものの、開けた場所が点在していて、十分に花火の姿を楽しむことができます。そして、何より魅力的なのが「音の響き方」。周囲に高い建物が少ないため、花火の音がやさしく反響して、どこか神秘的な気分になるのです。
また、お寺の屋根越しに見える花火は、まるで絵画のよう。伝統的な日本建築と、夜空に咲く光の花のコントラストがとても美しく、心に残る景色を見せてくれます。騒がしい場所ではないので、静かに花火を楽しみたい人や、一人でゆっくりと心を落ち着けたい人にもおすすめです。
地元民だけが知るベストポジション
禅林街で花火を見るなら、ぜひチェックしてほしいのが「お寺の裏手にある小道」や「少し高台になった場所」です。地元の人たちは、長年の経験から「ここが見やすい」というスポットをしっかり押さえていて、そこには三脚を立てたカメラマンの姿もちらほら。
たとえば「長勝寺」周辺の小高い場所や、住宅街を抜けた先にある開けた空き地などは、視界を遮るものが少なく、静かに花火を楽しめると評判です。ただし、あくまで住宅街の中にある場所なので、私有地や通行の邪魔にならないようにマナーを守って観覧することが大切です。
ベストポジションを探すときは、事前に日中に下見しておくのがおすすめ。明るいうちにルートや場所を確認しておくことで、夜になってもスムーズに移動できます。懐中電灯や地図アプリも忘れずに活用しましょう。
帰り道もスムーズなナイトプラン
花火大会の後、一番の悩みといえば「帰りの混雑」ですよね。でも、禅林街周辺ならその心配もかなり軽減されます。なぜなら、花火会場の中心から少し離れているため、人が一斉に移動することが少なく、ゆっくりと帰路につけるからです。
特に、車を少し離れた駐車場に停めておくプランはおすすめ。混雑を避けて、スムーズに帰れるうえ、道中で夜風を感じながら静かに歩く時間も、また花火の余韻を楽しめる大切なひとときになります。帰り道にあるカフェやコンビニで飲み物を買って、一息つきながら「今日の花火きれいだったね」と語り合う時間も、いい思い出になりますよね。
さらに、禅林街から駅やホテル方面へも徒歩圏内なので、観光客にも安心。人混みに疲れることなく、心地よい夜の弘前を味わいながら帰れるというのは、大きな魅力です。まさに、大人のための花火鑑賞スポットといえるでしょう。
まとめ
弘前花火大会は毎年多くの人で賑わう一大イベントですが、地元民だからこそ知っている穴場スポットを活用すれば、混雑を避けてゆったりと花火を楽しむことができます。今回ご紹介した5つのスポットは、それぞれに魅力があり、どこも絶景ポイントばかり。人混みを避けたい方、小さなお子様連れの方、カップルで静かに過ごしたい方にもおすすめです。
2025年の夏は、ぜひお気に入りの穴場を見つけて、弘前の夜空を彩る美しい花火を心ゆくまで満喫してくださいね。
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