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固めるテンプルの成分は何?毒性はある?油が固まる原理も解説!

食品

使い終わった揚げ油を捨てる時に便利な固めるテンプルは、ひまし油から作られる脂肪酸が主成分です。

この脂肪酸は温度が下がると網目状につながって固まるのでその原理を使って揚げ油を固めてくれます。

使用後の油の処理に困っている方も多いと思いますが、不要になった油をそのままシンクに流してしまうわけにはいかないですから、この凝固剤があればとっても簡単です。

 

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今回は、

  • 油を固める原理をわかりやすくご紹介!
  • 油の凝固剤の成分は何?安全性も検証してみた!
  • 固めるテンプルに毒性はある?誤って食べてしまった場合の害は?

この3つの項目に分けて、固めるテンプルについていろいろと調べてみたので情報をシェアしていこうと思います。

  • どういう原理で固まるの?
  • 熱い油に入れるけど、火事にならない?安全なの?
  • もし子供が食べてしまったらどうしたらいいの?

そんな疑問や不安が解消できる内容になっています。

出来るだけわかりやすくお話ししていきます。

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油を固める原理をわかりやすくご紹介!

固めるテンプルはどういう原理で油を固めているのか気になりますよね。

固まった油を見ると、なんとなくロウソクのような、こんにゃくのような、そんな感じがしますが謎ですよね。

商品公式ページによると、固めるテンプルが油を固めるしくみについて説明が載っていました。

テンプルが油に溶けると温度が下がる過程で「カゴ状の三次元構造」を作って、その中に油を閉じ込める……

と書かれていました。

これを読んで「なるほど!!そういう原理なんだ!」ってなりましたか?

正直私はいまいちピンと来なかったのでもう少し詳しく調べてみました。

出来るだけわかりやすいように噛み砕いて説明して行きますね!

テンプルは白い粉で固まって袋に入っています。

あれは植物性の脂肪酸なんですが、フレークになって固まっている状態で袋に入っています。

この脂肪酸は70℃以上で溶けて液状になり、温度が下がると再び網目状にくっついて固まります。

70℃以上で溶ける性質があるので熱い油に入れると網状につながっていた脂肪酸はほどけて油の中に馴染むように溶けます。

ほどけて油の中に広がった脂肪酸は、温度が下がると再び網目状に固まっていきます。

この時に周りの油も包み込んで一緒に固まります。

これが固めるテンプルで揚げ油が固まる原理になります。

脂肪酸の網で油を閉じ込めて、一緒に固めているそんなイメージをしていただくとわかりやすいかと思います。

なるべくわかりやすく説明させていただいたつもりですが、わかっていただけたでしょうか?

よくわからないという場合はプリンやゼリーを作る時にゼラチンを入れて固めるときの原理も似ているので「プリンがゼラチンで固まる感じと同じなんだ!」と考えていただいて大丈夫です。

油の凝固剤の成分は何?安全性も検証してみた!

油の凝固剤の主成分は食物性の脂肪酸です。

この脂肪酸は、唐ゴマから抽出されるひまし油を原料に作られていますので「油に油をいれるの??熱くないと溶けないのに燃えたりしないの?」と心配になってしまうかもしれませんね。

実際に油の凝固剤を使っていて発火から火事になってしまったケースが年間50件ほどあるそうです。

これだけを聞くと少し心配になりますよね。

ただ、使い方を間違えなければ火事になる事はありませんのでもう少し詳しくお話しさせていただきます。

まずは、火事に至ったケースの詳細を見てみると、以下のパターンが多いようです。

『冷えた油に凝固剤を入れて、火にかけて溶かしていた時にうっかりその場を離れてしまい忘れたまま長時間放置してしまっていた』

油の凝固剤の取り扱いの注意点を見てみると、『火にかけたまま使わないようにして下さい』と書いてあるので、そもそもこれを読んで使っていれば火事になる事はありません。

確かに揚げ物が終わってしばらくしてから油の処理をする事が多いので、一度80℃以上に加熱し直さないと凝固剤は溶けません。

そういう時はまず一度油を火にかけて温度を上げてから凝固剤を入れる方法が正しい使い方です。

…と偉そうに語っていますが、私も実は1年前まで、注意書きを読まずに油に凝固剤を入れて加熱していました。

実際にこのような方法で使っている人も多いそうです。

ただ、凝固剤は80℃ぐらいで溶けますので入れてから火にかけても2、3分ぐらいで終わります。

発火する温度はもっと高いのでかなり高い温度になるまでほったらかしにしないと火事にはなりません。

【東京暮らしWEB】という東京都の情報サイトに凝固剤を入れて火にかけて加熱した場合、どのくらいで発火するか検証実験がされている記事を見つけました。

それによると『火にかけて溶けるまで近くで見ていれば、ついうっかり火事になる事は起こらない』という実験結果が出ていました。

凝固剤が入っていなくても油が入った鍋を長時間火にかけていれば火事になりますよね。

常識範囲でちゃんと見ていれば、火事になる事は無いという事ですね。

テンプルも含めた油の凝固剤の多くの商品は、火にかけた状態で使うのは禁止されています。

油が熱いうちに凝固剤を入れてしまうようにするか、再加熱してから火を消して凝固剤を入れるようにした方が安心に使えると思います。

固めるテンプルに毒性はある?誤って食べてしまった場合の害は?

固めるテンプルは唐ゴマから抽出されたひまし油か原料ですがこの唐ゴマの皮にはリシンという猛毒物質が含まれています。

ただし、リシンを含む皮の部分はひまし油を作る段階で取り除かれているので、固めるテンプルには毒性はありません。

固めるテンプルの脂肪酸は『ヒドロキシステアリン酸』という名前ですが、これは化粧品やサプリメントにも使われている安全な成分です。

家にある化粧水やサプリメント成分表を見てみるとヒドロキシステアリン酸が入っている物が沢山ありましたよ!

サプリメントに含まれているぐらいですから、口に入れても安心な成分だという事ですね。

「固めるテンプルが入っているのに気付かずに、お母さんやおばあちゃんが揚げ物をしてしまった!」

こんな場合があるそうですが、固めるテンプルは化学物質でもなく毒性もないので心配する必要はありません。

「お家のわんちゃんが固まった油を食べてしまった!」

このように、一気に大量に謝って食べてしまった場合も無理矢理吐かせたり、病院に行ったり何か慌てて応急処置をする必要はありません。

ただし、油を大量に食べることになりますので、下痢が起こったり胃がムカムカしたりする可能性はあるので胃腸の調子だけ注意しておく必要がありそうですね。

使い終わってしばらく放置しておくと、油も酸化しますのでなるべく早く捨ててしまうようにした方がいいと思います。

鍋に洗いきれずこびりついたテンプルが残ってしまうではないかと心配になる人もいるそうですが、そのくらいの量であれば体に不調が現れる事は無いので安心してくださいね。

まとめ

ここまで固めるテンプルについていろいろお話ししてきましたが、いかがでしたか?

長くなったので簡単にまとめます。

  • 固めるテンプルの成分はひまし油が原料の植物性の脂肪酸(ヒドロキシステアリン酸)です。
  • この脂肪酸は網状につながって固まる性質があります。
    油に溶かすと、冷える過程で油ごと包み込むように一緒に固めてくれます。
  • 油の凝固剤で火事になったケースが報告されていますが目を離さずに使用していれば安全に使えます。
  • ついうっかり目を離してしまう事を防ぐためにも使用上の注意点に書いてある通り、火にかけながら使う事はやめておいた方が安心ですね。
  • 固めるテンプルには有毒物質は含まれでおらずサプリメントやお薬にも使われているヒドロキシステアリン酸でできています。
  • 謝って食べてしまった場合も応急処置をする必要はありませんが、油を食べた影響で下痢や胃のムカつきが起こる事はあります。
    食べ物では無いので使い終わった後は早めに処分してしまうようにしましょう。

固めるテンプルは間違った使い方を限り安全に油を固めることが出来ます。

使い終わった油は古紙に含ませて捨てる事も出来ますが断然テンプルを使った方が手軽です。

 

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ごみの量も減るのでおすすめですよ。

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